いま何かと話題になっている「IoT(Internet of Things)」。ありとあらゆるものがインターネットに接続する世界のことだ。まだまだ自分には関係ないと思っている人もいるだろうが、われわれが生活する上で絶対に欠かせない「住宅」にも普及し始めている。しかも億ションのような高値の花ではなく、木造アパートに。
IoTサービス「賃貸住宅キット」を開発・販売するロボットホーム(東京都港区)は2017年6月1日、同キットを導入した第1号物件が完成したと発表した。同物件は東京都中野区上高田にある木造アパートで、部屋の間取りが1K、広さが20.45平米。6月22日から内見を開始する。
帰宅したら部屋がもう快適温度になってる~
賃貸住宅キットは、室内のタブレット型ゲートウェイ「セントラルコントローラー」と各種IoT機器がインターネットでつながり、快適な生活環境を提供する。
同キットの「ウインドウセキュリティ」は、窓の開閉・揺れを感知すると外出先のスマホにアラーム通知してくれるというもの。「ネイチャーセンサーリモートコントローラー」は、IR(赤外線通信)を通じテレビやエアコン、照明、空気清浄機など各スマート家電の遠隔操作が行える。例えば、外出先でエアコンのスイッチを入れて、家に着くときには快適な室内温度に――なんてことも容易だ。
オプションの「ドアフォン」は訪問者の対応をスマホで行えるツール。訪問者履歴も残るので、不在時の訪問者を後から確認することも可能。家を空けることの多い世帯にとって強力な味方となることだろう。
セントラルコントローラーの役割は各種IoT機器の操作だけではない。水漏れなどのトラブルや退居時の連絡など、ロボットのコンシェルジュのように入居者の日々の生活をサポートしてくれる。なお一般的なタブレット端末としては使用できない。
ここまではまだ「序の口」。以下、オプションではあるが、居住者にうれしい機能はまだある。