30歳という年齢に囚われる必要はあるのか?
「結婚したいけどキャリアとの両立が不安です」
「仕事、結婚、子ども...たぶん全部はできないと思う。結婚が先か、仕事が先か。よくわからない。どっちにも集中できないというか、熱中するのが怖い」
調査の中で、こんなコメントが寄せられた。女性の社会進出にともなって晩婚化が進む中、20代女性の最も多くが「30歳までに結婚の目処をたてたい」と回答。20代のうちに結婚したいという願望はいまだ根強いようだ。一方で、仕事との両立に不安をもつ女性が多いこともわかった。
あなたは何歳までに結婚の目途をつけたいと思っていますか/いましたか
では、なぜそれほどまでに不安やプレッシャーを感じるのか。
具体的な原因をたずねると、1位が「友人・同僚からの言葉」で62.3%、2位が「メディアからの情報」、3位には、「SNSの投稿による情報」が続いた。
30歳を迎える前に「不安・プレッシャー」を感じる/感じた要因やきっかけとなったことを選んでください
周囲からの「こうであって欲しい」という期待や、メディアが提示する「こうあるべき」といったロールモデルに疲弊感を募らせている現状がうかがえる。
また、インスタグラムやフェイスブックなどSNSを盛んに利用する10~20代では、周囲の人(の生活)が気になるという回答も約6割と多く、人のライフスタイルと自分を比べて、満たされない気持ちに拍車がかかるという側面も垣間みえた。人から直接言われる言葉に加えて、折につけて触れる、私生活の「充実」した部分を切り取ったSNS、そしてそれが話題となる友人との会話の中で、自然とプレッシャーが増していくのかもしれない。
10~20代女性を対象にした別の調査でも、周囲の人(の生活)を気にすることがある、と回答した人は約6割(あてはまる21.5%、ややあてはまる39.5%)にものぼった。
しかし、人生の先輩たちは、こうエールを送る。
「30歳という年齢に囚われる必要はない」
30歳以上の女性に、これから30歳を迎える人に伝えたいメッセージを選択してもらうと、30歳という年齢にとらわれなくていい、と回答した人が75.1%にものぼった。世の中の多くの女性が抱える30歳という「呪縛」に対し、みずからプレッシャーに感じる必要はないと先輩たちは思っているようだ。
「30歳までに~しなければ」という考えに囚われすぎない方が良い