ウルフルズ、「日本のロック」
  バカヤローと抱きあって泣く

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みんなの中に自分のウルフルズ像が

   ウルフルズは25年の間に、二度の転機を迎えている。一度は、99年にメンバーのジョンBが脱退した時だ。残った3人で精力的な活動を続け、2002年に再び4人に戻った。そして、2009年に活動を休止、それぞれがソロ活動をする中で2014年に再始動。新作アルバム「人生」は復活3作目、メンバー4人が全員曲を書くなど、新たな一歩を踏み出している。

「これまではどこかで一人で背負っている意識がありましたけど、今は、ソロをやったりして、みんなの中に自分のウルフルズ像が出来ているんだと思うんです。それが良い形で出ました。このバンドでなければ出来ないアルバムになりました」

   涙と笑いは表裏一体だ。悲しい時ほど笑いたくなるし、笑える自分でいたくなる。反対に笑いながら涙してしまうときもあるだろう。そして、何よりもその両方の感情を受け止めてくれる相手がいるかどうかで、その人の人生の豊かさが決まるのかもしれない。

   「バカヤロ-」では、「人生のバカヤロー」「人間のバカヤロー」とも歌っている。いい年をした大人が「バカヤロー」と言いながら抱き合って泣いている。「嬉しくて嬉しくて 肩を叩き合いながら」だ。

   人情味溢れる人生ソングーー。

   「せやなせやせや人生は」をライブで聞いてみたいと思った。

(タケ)

タケ×モリ プロフィール

タケは田家秀樹(たけ・ひでき)。音楽評論家、ノンフィクション作家。「ステージを観てないアーティストの評論はしない」を原則とし、40年以上、J-POPシーンを取材し続けている。69年、タウン誌のはしり「新宿プレイマップ」(新都心新宿PR委員会)創刊に参画。「セイ!ヤング」(文化放送)などの音楽番組、若者番組の放送作家、若者雑誌編集長を経て現職。著書に「読むJ-POP・1945~2004」(朝日文庫)などアーテイスト関連、音楽史など多数。「FM NACK5」「FM COCOLO」「TOKYO FM」などで音楽番組パーソナリテイ。放送作家としては「イムジン河2001」(NACK5)で民間放送連盟賞最優秀賞受賞、受賞作多数。ホームページは、http://takehideki.jimdo.com
モリは友人で同じくJ-POPに詳しい。

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