「高知県は、ひとつの大家族やき。」をキャッチフレーズに2013年にスタートした高知県のプロモーション「高知家」。女優の広末涼子さん(36)をイメージキャラクターに据え、関東および関西・中部地域をターゲットに、物産、観光、移住促進などさまざまな分野で情報発信と営業活動を続けてきた。
17年6月7日、県は新たなロゴマークやポスタービジュアルを発表した。今年度はタレントの島崎和歌子さん(44)を起用し、「高知家の姉さん」としてさまざまなPR活動を展開していく。彼女は高知市の東隣に位置する南国市出身。情報バラエティ番組「秘密のケンミンSHOW」では高知のケンミンスターとして何度も出演しており、その郷土愛は多くの人が知るところだ。
「○○家族」で高知ファンを増やす戦略
年度ごとに異なるキャッチフレーズを掲げてきた高知家。14年度は「高知県のええもん、ぜーんぶおすそわけやき。高知家」、15年度は「高知家の家族は、みんなぁがスターやき。高知家ALL STARS 」、16年度は「高知家には、ポジティブ力がある。」。
プロモーションの「顔」が変わっても原点は変わらない――。そんな思いが込められているのか、17年度は「高知家は、いろんな家族で大家族。」に決まった。
高知の人たちは、地元民だけでなく他所から訪れる人たちを家族のように温かく受け入れる土地柄といわれる。そのPRの一環として公式サイトでは、移住者、よさこい好き、お遍路さん、観光客――と、高知に縁のある人たちを「○○家族」と位置づけ、公式サイトで自撮り写真を募集する。高知のファンを増やし、その輪をつなげることで、地域活性化を目指す狙いだ。企画の詳細は追って発表の予定。
公式サイトには島崎さんのインタビュー記事が掲載されている。高知のおもてなし文化について彼女は次のように分析する。
「『お遍路さん』によるところも大きいと思います。子供の頃からたくさん見てきましたが、今はみなさん携帯電話をお持ちですけど、昔は『おうちの電話貸してください』『お水をください』って、よく寄っていかれました」