女性1人の家飲みスタイルは「まったり寛ぎながら」
「家飲み時、最も飲みたいタイプのビールは?」は、メーカーにとって最も気になる設問だろう。男女ともに「たくさん飲める一般的なピルスナー」(48%)が1位に輝いた(図表4・5)。2番人気だった「華やかな香りとコクのホワイトボール」は、男性の支持率が20%、女性が24%という結果に。
ちなみに同社が35歳以上の男女480人に別途同様のアンケートを実施したところ、「じっくり味わう黒ビール」の人気が高かった。この傾向について同社は次のようにと分析する。
「黒ビールブームであった1995年前後に楽しんでいた年代の方は、黒ビール飲用頻度が高い傾向にあると推測される」
最後の問いは「家飲みシーン」について。「平日の夜、1人で飲む時」(図表6)、「週末に1人で飲む時」(図表7)、「家族や友人など複数人でのホームパーティーや自宅飲みの時」(図表8)、「恋人や配偶者など2人で飲む時」(図表9)の4つのシーン別に、当てはまるものを複数回答で選んでもらった。
「平日の夜、1人で飲む時」「週末に1人で飲む時」「家族や友人など複数人でのホームパーティーや自宅飲みの時」は、男女ともだいたい似たような傾向に。ただし「平日の夜、1人で飲む時」は、男性が「食事に合わせて」(51%)が最も多かったのに対し、女性は「まったり寛(くつろ)ぎながら」(52%)を選ぶ人が最も高かった。女性の方がビールに対して気分のリフレッシュを求めているのだろうか。
「恋人や配偶者など2人で飲む時」についても興味深い結果が出た。男性の47%が「相手のペースに合わせて飲む」と答えたのに対し、女性が選んだ項目で最も多かったのは「相手と同じものを飲む」(58%)だった。異性で酒を酌み交わすとき、相手に気を遣うポイントが男女で微妙に異なるようだ。