「成人した子と酒を酌み交わしたい」。年配の人からよく聞く言葉だ。子どもの目標を聞いたり、父親としてアドバイスしたり。親子としての絆がより深まることは想像に難くない。
2017年6月18日は父の日。この日を「お互いの距離を縮める絶好のチャンス」ととらえるキリンは、父親と子どものコミュニケーションの実態を明らかにすべく「父の日直前緊急調査!」を実施し、6月6日に結果を発表した。
「お父さんと2人きりでお酒を飲んだことのある」と回答した人は全体の約3割と意外に少ないことが判明。一方で「お父さんとお酒を飲みたい」と回答した人は70%を超えている。そして父の日に「子どもが贈りたいもの」と「お父さんがもらいたいもの」の1位は「お酒」だった(図表1)。
「父とお酒を飲みたい願望」は7割以上だが...
この調査は、17年5月16日~5月17日、子ども調査として全国の20歳から49歳までの男女300人、父親調査として20歳~49歳の子どものいる父親300人(※父親・子どもともにお酒が飲める人)を対象に、インターネット調査で行われた。
まず、お父さんと2人きりでお酒を飲んだことがあるかどうか聞いてみると、「ある」と回答した人が36.7%という結果で、6割以上の親子がサシで飲んだ経験のないことが分かった。さらに今年の父の日の予定を尋ねると、子どもの4割以上が「予定はない」と答えた。手塩にかけて愛するわが子を育てた父親の立場からすると、やや哀しい結果に(図表2)。
でも本当は、心のどこかでお父さんのことをもっとよく知りたいと思っている。「お父さんとお酒を飲みたいか」という問いに対して、「飲みたい」が全体で25.0%、「機会があれば飲みたい」が同46.0%と、前向きな回答をした人の合計は実に71.0%に達した。とくに世代が若いほど「飲みたい」人が多くなっている(図表3)。
お父さんとお酒を飲んでみたい理由を聞いたところ、1位が「親孝行をしてみたいと思うから」で46.0%、2位が「普段できない話ができるから」で45.1%、3位が「話が弾むと思うから」で31.5%という結果だった(図表4)。