女性のスポーツの現状と課題を浮き彫りにする
女性スポーツの時代といわれながら、女性指導者・リーダーの絶対的な不足、体罰、セクシュアル・ハラスメント、摂食障害をはじめとする数々の問題が山積している。『目でみる女性スポーツ白書』(著者:井谷恵子、来田享子、田原淳子 大修館書店 2700円)は、女性とスポーツに関わる各種のデータを9つの視点から収集・分析している。
「女性スポーツをめぐる世界の動向(年表と新聞記事でみる20世紀女性スポーツの歩み)」「スポーツ産業と女性(フィットネス産業と女性)」「学校体育と女性(スポーツ指導と暴力・セクシャルハラスメント)」「女性のからだ(女性の痩身願望)」「女性の生活とスポーツ参加(変わりゆく女性のライフスタイル)」など全9章で、21世紀のスポーツ像を展望する。