フィギュアスケーターの浅田真央選手に続き、2017年5月29日にプロゴルファーの宮里藍選手が引退を発表し、スポーツ界に衝撃が走った。さびしいニュースが相次いでいるが、女性アスリートたちの熱い戦いは、いつも私たちに勇気を与えてくれる。今回はそんな女性アスリートたちの生き方や考え方、トレーニング法などに迫る3冊を紹介する。
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ふたりの国民栄誉賞を生んだ、日本女子レスリングの真実
女子アスリートとして初のオリンピック四連覇を成し遂げた伊調馨。リオこそ銀メダルに終わったものの、日本中に感動と勇気を与えた吉田沙保里。性格も違えば、闘い方も違うふたり。『なぜ日本の女子レスリングは強くなったのか 吉田沙保里と伊調馨』(著者:布施鋼治 双葉社 1620円)では、周囲の証言からふたりを浮き彫りにしながら、女子レスリングの過去から現在、未来を綴る。
「先駆者たちの初めの一歩があり、リオデジャネイロから東京に向けて踏み出す新たな一歩がある。ふたりの絶対王者とその背中を見て育ってきた世代が躍動し、さらに新しい世代もまた東京オリンピックを目指す。過去から未来へとつながる女子レスリングの物語です(日本レスリング協会会長・福田富昭)」。
「リオデジャネイロの奇跡」「勝つことで牽引してきた吉田沙保里の矜持」「V4を支えた伊調馨のレスリング愛」「リオでの結実は東京への序開」の全4章。