1か月あたり1000円以下にも 業界最安級で受けられる「安心」
――安全性向上技術への関心が高くても、システムが高価だと装着をためらう人もいるでしょう。そのへんはどのようにお考えですか。
「スマアシIIIは、昨年出した新型タントに6万円台(税抜)で付けさせていただきました。15年度の交通事故の内容を見ると『車両の相互・追突』が30%以上あり、そのうち時速30km以下が8割を占めます。低速の事故は誰にでも起こり得ることであり、安全システムは一部の人のための高価な機能であってはならないと考えます」
――仮に6年間乗ると仮定して、1か月当たりの負担は1000円以下。一種の保険と考えれば決して高くはないですね。
「先日、スマアシ搭載車に乗っているお客様にアンケートを実施しました。運転中にシステムが作動した経験を持つ人だけでなく、システムが作動したことがなく店頭でしか体感したことがないという方からも『万が一のことを考えると、搭載した車にこれからも乗り続けたいし、家族にも勧めたい』という声をいただいています」
――ダイハツユーザー以外でスマアシを試してみたいという人も大勢いると思います。
「われわれダイハツは、少しでも不幸な事故を減らしたいと考え、スマアシの普及活動に取り組んでいます。『みんなの安全・安心プロジェクト』として、5月13日から年間を通じて、全国各地のイオンモールなどで多くの方にスマアシを体感いただく試乗会を行っています。併せて、ダイハツの店頭でもスマアシを体感いただけるようになっているので、体感するだけでもいいので、ぜひ試していただきたいですね」
――新型「ミラ イース」にもスマアシIIIが搭載されたそうですね。従来モデルと比べてどのような点が進化していますか。
「車庫入れのときにバンパーの隅をこすってしまったり、縦列駐車で他の車と接触してしまったりするのはドライバーにとって不安なことですよね。新型『ミラ イース』のスマアシIII搭載モデルには、軽自動車で初めて、フロントとリヤの4隅にコーナーセンサーを標準装備しています」
――ダイハツの歴史を振り返ると、2006年の新型ムーヴに「プリクラッシュセーフティシステム」や「SRSニーエアバッグ」を軽自動車として初めて搭載するなど、新しい安全技術の導入に意欲的な印象を受けます。
「軽自動車は日常生活の足として絶対に欠かせないものになりました。革新的な技術に向けた創意と工夫は当然のこととしても、少しでも安心な気持ちで運転することは、クルマをお使いの全ての方が享受すべきものと我々は考えます。『良品廉価』をモットーに、どうしたらより多くの人にそういったものを利用いただけるか、常に追い求めています」