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たばこ規制条約を批准した国なのに

『受動喫煙の環境学―健康とタバコ社会のゆくえ』(著・村田陽平、世界思想社)
『受動喫煙の環境学―健康とタバコ社会のゆくえ』(著・村田陽平、世界思想社)

   日本はたばこ規制の国際条約(FCTC)を最初に批准した国のひとつ。それなのに受動喫煙対策では「後進国」だ。そう訴えて警鐘を鳴らすのが『受動喫煙の環境学―健康とタバコ社会のゆくえ』(著・村田陽平、世界思想社、2268円)。

   「日本の受動喫煙被害の実態」「日本のタバコ広告の深層」「日本の受動喫煙対策のポリティクス」の3部構成で、それぞれの問題点を分析、解明し、議論の筋道を示す。

   受動喫煙被害では、職場で従業員の健康が守られていないことを提示し、広告ではたばこと「男らしさ」との関連を指摘する。タバコ産業の分煙戦略や受動喫煙防止条例との攻防を明らかにし、受動喫煙対策の「先進国」になるための条件を提起する。2014年度日本地理学会賞、第13回人文地理学会賞を受賞した。

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