属性にとらわれず人を採用すればより有能な人材を確保できる――と考えられることから、「ダイバーシティ」(多様性)推進を掲げる企業や自治体は増えている。「LGBT」(エル・ジー・ビー・ティー)についても理解の輪が拡がりつつある一方、「具体的に何を準備すればいいのか分からない」と戸惑う声も少なくない。
LGBTダイバーシティ推進支援を行う人材紹介会社「Niji(にじ)リクルーティング」(東京都港区)は2017年5月29日・30日、日本航空本社会議室(東京都品川区)にて、一般企業を対象に「第3回LGBT-アライシンポジウム」を開催する。LGBTダイバーシティに取り組む企業が具体的事例を紹介するほか、セクシャルマイノリティを理解し支援する人を増やすプロジェクト「アライ宣言2020」の発足式を行う。
有名企業が続々参加。申し込みはまだ間に合う!
過去2回開催した「LGBT-アライシンポジウム」は、サントリーHDやジュピターテレコム、スターバックスコーヒージャパン、日本航空、NEC、丸井グループなど、名だたる企業のLGBTダイバーシティ推進担当者が出席。参加企業が直面した問題や今後の課題、実際の取り組みについて、会社や業種を超えた情報共有や意見交換が展開された。
第3回は、5月29日と30日の2回開催される。企業の総務、人事、ダイバーシティ担当者であれば無料で出席可能(要予約 特設ページにて申込)。「2020 年に向けてのLGBT ダイバーシティ推進」をテーマに、下記企業の取り組み内容が発表されるほか、参加者によるディスカッション、LGBT当事者の講演が行われる。
- ドン・キホーテ
- プルデンシャル生命保険
- 全日空
- ソニー
- 世田谷区
- 文京区
「アライ宣言2020」プロジェクトの発足式は、シンポジウムの途中で開催される。このプロジェクトはNiji リクルーティングが中心となって活動するもので、研修やセミナー等を通じて性的マイノリティへの理解者を増やしていき、アライ宣言をした人に「アライシール」「アライリストバンド」を渡し人数をカウントしていく。またアライ宣言に賛同した企業が、各企業で推進しているアライを可視化するアイテムの配布数も共有し「アライ宣言2020」としてカウントする。20年までにアライ宣言者を20万人に増やすのが目標。
各回ともプログラム内容は変わらない。ただし30日の登壇企業は未定で、決まり次第、特設ページに掲載される。