「地味スゴ」の安藤政信みたいな宅配男子を絡めとる女子の裏ワザ

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   「イッキにモテろ!恋活レボリューション部」

   「地味スゴ」(日テレ系「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」)の安藤政信扮するバイク便男や、「癒し屋キリコの約束」(東海テレビ)のバイク便ライダー、戸塚祥太みたいな超イケメンが「お届け物です」とあなたの家をピンポンしたら、絶対、平常心ではいられない。

   ピザのデリバリーでも宅配便でも、そんなイケメンがわざわざ家に来てくれるなんて、美味しい事態をムダにしては女がすたる。最近では「お届けもの」がきっかけで、佐川男子やクロネコ男子と純愛や不倫が始まるケースも、あるあるネタになりつつある。

コーヒー1杯でフレンドリーに

   企業の広報誌を作っているリカさんは、自他ともに認める「1人でいられない女」。末っ子的な人なつこい性格から友達も多く、年上からは可愛がられるのだが、なぜか恋愛ではチャラい男に遊ばれることが多くて、付き合いが続かない。

「もともと自分の顔にコンプレックスがあって。うまくいかないのはブサイクのせいなのかなと・・」

   リカさんは切れ長の細い目のあっさりお茶漬け顔。決してブスではない和顔だし、165センチの体を生かしてキレイめお姉ギャル系のオシャレもサマになる。でも本人は中学の時にいわれた「目がコワい」という暴言にトラウマが。

   「だから付き合う相手にうまく本音が言えなくて、溝のある関係になってしまう」

   「いつもありがとうございまーす」と、毎回やってくるのは若いすらりとした配達員。

   どすっぴんにメガネでよれよれのジャージ姿という、おぞましい休日の姿を見られたら死ぬ!わずかなドアのスキマから荷物を受けとっていたリカさん。

   ある日曜、コンビニ帰りに玄関前で配達員とバッタリ会い、慌てていつもの禁を破り、ばっちり目をあわせてしまった。アイドルになってもおかしくないような、すっごい爽やかなイケメン。なんでこんな人が配達してんの?とパニクって、思わずきょどってしまった。しかし。考えてみれば自分はどすっぴんメガネにヨレたジャージ。トキメいてもお笑いにしかならない。

   「いつも届けてくれるお礼にコーヒーいれますから飲んでって、とか、大阪のおばちゃんみたいに強引にオシてみた」

   それが功を奏したのか、コーヒー1杯でカレはかなりフレンドリーに。世間バナシをしているうちに、カレがお笑い芸人の勉強をしていると知ってビックリ。

   オシついでにマサシという名前とラインのアカウントを聞きだしたものの、カレが帰って鏡を見たリカさんは、自分の「ゴミ出しのおばちゃん」ぽい格好にめまいが・・・。

   「いままで恋の相手には完ぺきなメイク顔しかみせていなかったから、どすっぴんから始まる恋なんて成立するはずないと思った」。それなら友達の気軽なノリでいこうと割り切ったリカさんは、まったく興味がなかったお笑い番組をマメに見るようになり、ライブにも行くようになった。

豊田いつきプロフィール

東京生まれ。アラサー、アフフォーの恋愛や結婚をめぐる意識変化に詳しいライター。フットワークの軽いインタビューと鋭い分析で日々、激変していく「恋愛現場」 の関係性を発信している。ペンネームで著書多数。

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