先日、不正プログラム「ランサムウェア」(身代金要求型ウイルス)によるサイバーテロがニュースになった。イギリス、台湾、チリなど世界各地で被害が多発しているほか、日本でも日立製作所やJR東日本がサイバー攻撃を受けたことがわかっており、影響はさらに拡大するものと思われる。
今回は、サイバーテロの実情、また対策方法など、インターネットのセキュリティについて、改めて学び直すことができる3冊を紹介する。
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世界を震撼させた天才ハッカーたちの知られざる生態を暴く
アノニマスとは直訳すると「匿名」「名無し」の意味。だが今や、言わずと知れたハッカー集団をさす不気味な固有名詞である。サイバー攻撃によってウィキリークスや中東革命を支援し、世界に脅威を与えた神出鬼没の「アノニマス」。彼らはいったい何者なのか? 『我々はアノニマス 天才ハッカー集団の正体とサイバー攻撃の内幕』(著者:パーミー・オルソン ヒカルランド 2160円)は、フォーブス誌のロンドン支局長である気鋭のジャーナリスト・パーミー・オルソン氏がアノニマスの首謀メンバーを直接取材し、謎の集団の核心に迫っている。
「世間が恐怖する中、一握りの天才ハッカーたちはしだいに名声を競い始め、中国やCIAといった、より大きな標的を求めていく。だが、FBIは彼らの内部を切り崩し、意外な密告者を泳がせたのだった―(本書より)」。
監修は、「アノニマスはネット社会のヤバい奴ら。でも最高の可能性感じるね」と語る、元ライブドア社長、ホリエモンこと堀江貴文氏。