「これなら大きい時も安心!」「音姫に負けない完成度」――。
男性の排泄時の音をかき消す「音将軍」が、インターネット上で話題となっている。
「この中で今踏ん張ってますと言わんばかりの男らしさw」
きっかけは、あるツイッターユーザーが2017年4月27日に投稿したこんな「要望」だ。
「男性とはいえトイレ(大)の音を聞かれたくないけれど、たまについてる音姫なんかでは到底かき消されるものではないのでここはいっちょ『音将軍』なるものを開発して、ボタンを押したら「(法螺貝)ブオオォォーーーッ!!!(軍の歓声)ワアアアァァァーーッ!!!」というSEを流すっていうのどう?」
この投稿は共感の声とともにまたたく間に拡散され、5月17日時点で5万4000リツイートされている。
そんな男性たちの願いを受け、別の男性ユーザーが実現に向けて立ち上がった。
男性は5月16日、
「『音姫』ならぬ『音将軍』ですが、このたび試作版を製作させ頂きました」
とのコメントとともに、トイレタリーメーカー・TOTOが1988年に発売し、いまや「女性用トイレ」で必需品となっている擬音装置「音姫」を模した作品をツイッターで披露した。
長方形の白い本体にボタンと音声口が備えつけられており、見た目は「音姫」と瓜二つ。ボタンを押すと、十分すぎる音量で「ブオオォォーー」と低音が発せられ、その後にノイズが鳴り響く。
この投稿のリプライ(返信)欄には、
「この中で今踏ん張ってますと言わんばかりの男らしさw」
「ぜひ商品化して各サービスエリアのトイレ等に設置してほしいですね」
「これほしい!使う使わないとかじゃなく、とにかくほしい!」
と賞賛の声が相次いだ。
大人の事情で商品化は難しい?
製作者である愛知県在住の北條さん(39)に詳しい話を聞いた。
「電子工作キットのボイスレコーダーを、『いかにも音姫っぽい』ケースに組み込みました」と話すこの製品は、製作に3日ほど、費用は2000円くらいかかったという。音源は、ほら貝の音色と、映画『真田十勇士』の合戦シーンでの喧噪を合成したものを使用した。
製作で苦労した点を聞くと、
「材料を探し出すこと(すべて秋葉原のラジオデパートで購入)と、ケースの加工と、音源の探しだし~録音でしょうか。(思い返してみたら、全行程に渡って結構苦労しました)」
と明かす。
製品化の予定については、
「手作りなので製作に手間がかかることや、音源の使用許可などの問題もありますので、製品化は難しいかと思います」
と答えた。
くろちゃん(@Cross_KE)が提案して、5万リツイートもの話題にあがった「音姫」ならぬ「音将軍」ですが、このたび試作版を製作させ頂きました。ご確認ください。 pic.twitter.com/it7JCQyeJC
— HPPS@平和荘 (@HPPS_HEIWASOU) 2017年5月16日