ソフトウェア開発会社・サイボウズ(東京都中央区)の「社会人あるある」広告に、共感や賞賛の声が続々寄せられている。
「さよなら深夜残業。こんにちは早朝出勤。(苦笑)」
2017年5月8日から、東京、新橋、品川の3駅で出稿されている電子看板広告が話題となっている。
4種類ある同広告には、男女の若手ビジネスパーソンとともに、
「ノー残業、楽勝!予算達成しなくていいならね」
「さよなら深夜残業。こんにちは早朝出勤。(苦笑)」
「結果出せおじさんと、早く帰れおじさん...ふぅ...(ため息)」
「労働時間削減、結局現場にムチャぶりですか?」
といった痛快なコピーが並ぶ。
若手社員から管理・経営層に向け、皮肉たっぷりと「不満」を伝えた形となっており、ツイッター上では、
「これ品川駅にもずらっと並んでて、見かける度に深く頷く」
「全国の役員室に貼れば良いと思うわ」
「すがすがしい煽り」
「いいところ突いてるねw」
「うちの会社の上層部に見せたいなw」
などと、共感や賞賛の声が多数上がっている。
企業広告としてはなかなか言いづらい、労働環境に疑問を呈する「攻めた」内容となっているが、どういった意図で制作されたのか。
「現場の言いづらい声を代弁できれば」
サイボウズ社のプロモーション担当者は17年5月15日、J-CASTトレンドの取材に対し、
「世の中が働き方改革を推進して労働時間削減に向けさまざまなルールを作っていますが、業務量や働き方を変えていないのに、ルールだけ強いられても困ってしまいますよね。そうした現場の言いづらい声を代弁できればと思い制作しました」
と話す。
「ルールだけですと根本的な解決にはならないので、『弊社のツールを使って業務を効率化しませんか』ということも訴求しました」
と、狙いも明かした。
なお、広告は5月21日まで出稿。次回作も検討中だという。