サウンドは近未来でハートは等身大
ただ、彼女が、同じ中田ヤスタカプロデユースでありながら、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅとも少し違うのは、曲の持つ温度感だろう。アルバムのタイトル曲「なつめろ」は、テクノタッチのポップなサウンドに昭和歌謡を思わせる哀愁感のあるメロディがついている。歌われている情景もどこか懐かしい。一見ミスマッチのような組み合わせの面白さ。アルバムの中には、彼女が読者モデルで貯めたお金を元に大阪から上京してきた頃の心理風景が歌われているような曲もある。
「そんな話は一言もしたことがないのに、なんで分かるんやろ(笑)」。サウンドは近未来でハートは等身大。「将来の夢は文房具屋さん」という庶民性も関西人ならではかもしれない。
すでにフェスにも出演している。「こんなに気持ちいいんだ、こんなにハッピーなんだと思いました」「中学の時にあがり症で、大きい舞台に出ることなど考えられなかった」というステージ度胸は、読者モデルの産物以外の何物でもないだろう。5月21日からツアー「なつめろLIVE TOUR~三戸なつめは超オメデタイ~」がスタートする。東京は渋谷のTSUTAYA O-EAST。全9本はすべてライブハウス。会場には、同じように前髪を切りそろえた女の子が集まりそうだ。そんなに至近距離で見られるのも今のうちかもしれない。
ちなみに「赤文字系」というのはお嬢様セレブ系女性誌で「青文字系」は、サブカル系ファッション誌を意味するという説明は、念のため、だ。
(タケ)