フランスはなぜ子育て大国なのか
日本の少子化対策がなぜうまくいかないのか。その答えのひとつが『フランスはどう少子化を克服したか』(著・髙崎順子、新潮社、799円)のなかにある。
フランスも少子化に悩んでいたが、今や子育て大国だ。合計特殊出生率では1・98、日本は1・42(2014年、OECDデータ)と開きがある。なぜ、日本では子供が増えないのか。パリ郊外で2人の子どもを育てるライターの著者、髙崎順子さんが現地の実情をレポートする。
日本とは違う発想や別の考え方があるようだ。第1章「男を2週間で父親にする」、第2章「子供は『お腹を痛めて』産まなくてもいい」、第3章「保育園には、連絡帳も運動会もない」、第4章「ベビーシッターの進化形『母親アシスタント』」、第5章「3歳からは全員、学校に行く」。文化論としても興味深い。