体験者「もう彼女はいらない」
前述の展示会で、記者は「実写」「CG(コンピューター・グラフィック)」両方のアダルトVRを体験した。
まず、アダルトビデオメーカー「TMA」のブースで、人気セクシー女優が出演するVR作品を視聴した。記者はこれがはじめてのVR体験だったが、まずはその臨場感に驚いた。まるで相手がその場にいるかのような感覚や、シチュエーションへの没入感は「虚構」とは思えなかった。自分が男優になりきり、その視点でストーリーが展開されていく作りだったが、女優と目があった際は思わず「ドキッ」としてしまった。
次に体験したのは、同人サークル「VRJCC」が手がけるアダルトゲーム「なないちゃんとあそぼ!」。3Dイラストのキャラクターと触れ合うゲームだが、専用ゴーグルとヘッドホンを装着しつつ、より現実感を追及するためにスマートフォンが装着された「エアドール」を使用する。これはキャラクターと連動しており、エアドールを動かすことでキャラクターも同じ動作をし、実際に相手に触れているかのような錯覚を覚えた。
来場者にも話を聞いた。VRゲームは使用経験があるものの、成人向けコンテンツは「はじめて」という20代男性は、
「これがあればもう彼女はいらないと思えるような完成度でした。買いたいけどどっぷりハマってしまいそうで怖い」
と、率直な感想を漏らす。
また、すでにヘビーユーザーだという40代男性は、
「アダルトVRは、黎明期から現在までいろいろなソフトを体験しましたが、日に日にクオリティーがあがっています。今後のラインナップが楽しみです」
と、目を輝かせた。