カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。それにしても、春の天皇賞のキタサンブラックは強かったじぇい。3連単、大当たりだったじぇい。
カスヨ ホントね。破られることがないといわれたディープインパクトのレコードタイムを塗り替えたのには驚いたわ。それに、サトノダイヤモンドが3着に踏みとどまって、馬券はカタく収まったわ。まあ、あれをはずした人はヘタね。
ガジュマル爺 ほう~。自覚しているようじゃな。それならいいんじゃよ。(笑)
カスヨ ふん。相変わらず、ひと言多いわね。まあいいわ。今週は超難解よ。なにが勝っても不思議じゃない。舞台を東京競馬場に移しての、5週連続のGI開催の第1弾、NHKマイルカップよ。直線の長い府中の芝コースで、3歳馬のマイル(1600メートル)王を競うの。ようやく、わたしの出番よ!
牝馬のレベルが高い年だから
カス丸 どんなレースなの?
カスヨ 教えてあげるわ。このレースはね、大波乱の連続なのよ。2007年は単勝17番人気のピンクカメオが勝ち、3着に18番人気馬が入って3連単の配当がなんと973万9870円。100円が973万円よ。まさに夢の大万馬券なのよ。わかる? まだあるわ。2009年も10番人気が勝ち、3着に13番人気が入って3連単が200万円を超える高配当。2013年は10番人気が勝って3連単が100万円を超えたわ。今年もきっと、大爆発するわよ!!!
ガジュマル爺 たしかに難解な1戦じゃな。今年の3歳馬は、「牝馬のレベルが高い世代」といわれておる。そんな若い女の子の中でも、重賞レースを勝っているミスエルテやカラクレナイのほか、好走してきたアエロリットやリエノテソーロなどが参戦。注目されておる。 2016年は牝馬のメジャーエンブレムが1番人気に応えて勝ったが、これを除けば、この10年に勝ったのは2007年のピンクカメオだけ。2着も2015年にアルビアーノ、3着に2009年のグランプリエンゼルと、馬券に絡んだのはこの4頭だけじゃ。つまり、まずはオトコが強いか、オンナが強いか、その判断が必要になるわけじゃ。
カス丸 なんだか、難しそうできゃすう。で、ガジュマル爺はなにを買うの。
ガジュマル爺 わしの◎本命は、カラクレナイ。今年は前評判どおり、牝馬が強いんじゃ。なかでも、GIの桜花賞(阪神、芝・1600メートル)で4着。そのトライアル、フィリーズレビュー(阪神、芝・1400メートル)を勝った実力は、一歩抜けておるわい。そして、対抗○にボンセルヴィーソ。こっちは牡馬じゃ。2歳GIの朝日杯フィーチュリティーステークス(阪神、芝1600メートル)、前走のGII、ニュージーランドトロフィー(中山、芝・1600メートル)がともに3着と大崩れしないところがいい。