富士山、南アルプス、八ヶ岳といった日本屈指の山々に囲まれた、自然あふれる山梨県――。その人口はピークの2000年(89万人台)から減少に転じ、現在は83万人を割り込んでいる。人口減少率は全国11番目だ。
こんな「危機」を何とかしようと、地元紙の山梨日日新聞が立ち上がった。
山梨日日新聞は、2017年5月2日、移住者プロジェクト「ガチ婚ガチ移住@富士吉田」を、市と協力して行うと発表。山梨県富士吉田市に移住するカップル(2組限定)に月額12万5000円を支給するという。
富士急ハイランドと富士山に囲まれて暮らせる
12万5000円は無条件でもらえるわけではなく、活動支援金として提供される。住居、店舗、仕事についても対象者と相談の上、富士吉田市などと協力して斡旋してくれる。
1年間、移住生活の様子や県や市の魅力をSNSやYouTubeで発信することが条件。さらに紙面でのレポートや取材にも適宜協力することが求められる。対象は20代から40代のカップル2組。未婚・既婚は問わない。
富士吉田市は、富士山の北麓に位置し、海抜750メートルの市街地を形成する高原都市で、人口は約4万9700人。「富士急ハイランド」があることで知られる。
実施期間は17年7月から1年間だが、移住の時期は対象者と協議の上決定する。
希望者は、インターネットから(1)氏名(ふりがな)、(2)年齢、性別、(3)職業、(4)郵便番号と住所、(5)電話番号、(6)メールアドレス、(7)応募の動機と意気込み、(8)趣味・特技、(9)パートナーの名前・ふりがな・年齢・職業をそれぞれ入力する。書類選考の上、メールまたは電話で面接選考会の案内が届く。「ガチ移住」とプロジェクト名にあるように、面接では本気度が問われる。
申し込み期限はとくに設けていない。主催者に確認したところ「応募の状況を見て判断する」とのこと。詳細は特設サイトまで。