ソニー生命(東京・千代田区)は2017年4月25日、中学生などを対象にした「意識調査」の結果を発表した。
調査は、17年3月21日~3月27日の期間、全国の1000名(中学生200名、高校生800名)を対象に行われた。
大人に対するイメージはネガティブ
「将来の夢」について男子中学生に聞くと、
1位「ITエンジニア・プログラマー」(24.0%)、2位「ゲームクリエイター」(20.0%)、3位「YouTuberなどの動画投稿者」(17.0%)
となり、創造的な才能を生かせる職業が多く選ばれた。ネットを駆使した職業が人気なのも特徴で、生まれた時からネット環境がある「デジタル世代」らしい結果となった。
一方、女子中学生はというと、
1位「歌手・俳優・声優などの芸能人」(19.0%)、2位「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」(14.0%)、3位「医師」(13.0%)。
1位、2位は、男子と同様の傾向だが、3位は、現実的な夢がランクインしている。
この背景にあるのは、「大人」に対するイメージや、将来の「理想像」が関係しているようだ。
同調査では、いまの「大人」に対するイメージを中学生に聞いている。
「大変そう」(87.5%)や「疲れている」(88.5%)、「楽しくなさそう」(66.5%)、「暗い」(61.5%)
といったネガティブなイメージが多く、
「元気」(11.5%)や「楽しそう」(33.5%)、「明るい」(38.5%)
といったポジティブなイメージが少数派となった。こうした大人への反動から、「華やかな」職業が選ばれたのかもしれない。
また、どのような大人をカッコいいと思うかについては、
「好きなことに打ち込んでいる」
が50.5%と最も多く、以下「マナーがしっかりしている」49.5%、「身近な人々(家族や仲間)を大事にしている」「面白い・ユーモアがある」47.0%と続く。
「好きなこと(=趣味・特技)を仕事にすべきかどうか」といった議論は昔からあるが、イマドキの若者は、「肯定派」が少なくないようだ。人気ユーチューバー・HIKAKIN(ヒカキン)さんらが出演していたCMでは、「好きなことで、いきていく」と、ユーチューバーを形容していた。