奥ゆかしい日本人気質がここにも――。
総合旅行サイト・エクスペディアの日本語サイト「エクスペディア・ジャパン」が、アジア8か国18歳以上の男女計8447名を対象に、フライトマナーに関する国際比較調査を行ったところ、日本人は最も「飛行機で座席を倒さない」ことがわかった。
倒すのは寝る時のみ?
日本人の約3人に1人は、機内で「座席を倒さない」と回答した。割合にして29%、これは、アジアで最も多い数字だ。
国別で見てみると、同率1位で韓国が29%、マレーシア(27%)、香港(24%)、台湾(22%)、シンガポール(20%)、タイ(19%)、インド(17%)と続く。
しかも、日本人で「座席を倒す」と回答した人も、そのタイミングは「寝る時」という、必要最低限の時のみ(51%)。3位には、「前の人が倒した時」(18%)という気の使いようだ。
また、機内での迷惑行為についても「ガマン」の傾向がみられる。
機内で迷惑行為をしている旅行客に対して、日本人の62%が「フライトアテンダントに報告する」と回答、次いで43%が「何も言わずに我慢する」という結果だった。日本人は「迷惑」と思っていても直接注意していないことがわかる。
「何も言わずに我慢する」と回答した人の割合も43%で日本人がアジアで最も多かった。
2位以下は、シンガポール39%、マレーシア35%、香港30%と続き、8位のインドはわずか20%だった。
時折話題にのぼる「座席倒す/倒さない問題」。もしかしたら気になるのは日本人だから、なのかもしれない。
調査対象の国は、日本、韓国、香港、台湾、シンガポール、タイ、マレーシア、インド。調査期間は2017年2月。