「教員時代の教え子や同僚に協力を得て開発を始めました」
中学校の元社会科教員が、従来のスーツケースの常識を覆す「丸型」のスーツケースを開発した。
海外での「不満」を解消
フリースクールの運営などを行うNOVEL(長崎市)は、2017年11月ごろから丸型のスーツケース「Snail(スネイル)」の発売を開始する。
スネイルは、前述の元教員で同社社長の立川正昭氏が、自身の海外旅行でのスーツケースに関する「不満」を解決するために開発された。
海外では、従来の四角型で小さい車輪がついたスーツケースはなにかと不便である。石畳の上で転がした時の「ガラガラ」という車輪音や、悪路での使い勝手の悪さなどがそうだ。
スネイルは、柔らかいゴム素材の大きなタイヤを使用し、高い静音性と踏破性を実現。ケースの外側だけが回転するので、中の荷物が混ざる心配はない。
サイズは、縦55×横55×マチ34cm(ハンドル部分を除く)。重量は約5Kg。内容量は38 L(1~3泊程度)。四角型の同容量のスーツケースは、縦55×横37×マチ23cm、重量は2.7Kgのため、サイズ・重量の面では少々大きめか。機内持ち込みもできない。
販売価格や先行予約などの詳細は、17年5月上旬ごろに公式サイトで発表される。
ツイッター上では、
「丸いスーツケース考えた人すげー!」
「斬新な発想!」
「これかわいい!」
などといった反応が挙がっている。