どこにどんな店があったのか? 銀座の移りかわりが見えてくる
古地図や住宅地図、火保(火災保険地図)、商店街地図など30点余りの貴重な地図を使って、明治時代から現代までの銀座の地図と読み物で構成された『銀座 歴史散歩地図:明治・大正・昭和』(著者:赤岩州五 草思社 2808円)。
「萬朝報『時事新報』など、新聞社が集まる明治の銀座」「荷風が遊んだカフェーの街」「監督小津が山中貞雄をもてなした銀座」「進駐軍に接収、占拠された中心部」「闇市の帝王の『マンダリンクラブ』」ほか。
居住者名、店舗名がはっきりとわかる明治35年・昭和27年の貴重な地図も掲載。銀座の老舗やレストラン、バーをはじめ、作家の永井荷風氏、映画監督の小津安二郎氏など文人たちの通いつめた店はどこにあったのか、など地図や資料を元に探しあてている。