お値段600万円のヘッドホン 音にこだわる方いかが?

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   CDを超える音源のハイレゾリューションオーディオ、略してハイレゾの登場により、オーディオ業界における一大カテゴリーに成長したヘッドホンとイヤホン。その価格はピンキリでボリュームゾーンは5000円前後といわれるが、2~3万円台の製品はざらにあり、パイオニアから20万円を超える高級ヘッドホンも発売されている。

   20万円で驚いてはいけない。2017年4月20日、600万円(税別)するヘッドホンシステムが、ゼンハイザージャパン(東京都港区)から発売される。

  • ヘッドホンシステム「HE 1」
    ヘッドホンシステム「HE 1」
  • ヘッドホン
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ベースユニットは大理石です。重さは約21kgです

   ドイツ音響機器メーカーのゼンハイザーが10年に年月をかけて開発した「HE 1」は、選りすぐりの部品6000以上から構成される。15年に試作機が発表されて以降、オーディオマニアの間でずっと話題になっていた製品だ。ゼンハイザージャパンは同社の日本法人。

   「HE 1」は、静電型(コンデンサ型)ヘッドホンとヘッドホンアンプ部のセットで構成される。入力端子はデジタルとアナログの両方に対応。

   最初の写真をよく見てほしいのだが、ヘッドホンアンプのベースユニットケースは大理石でできている。イタリアのカッラーラ産で、ルネサンス期を代表する芸術家ミケランジェロが作品に用いたのと同種だとか。ヘッドアンプ部の重さは約21kg。またボリュームつまみは真鍮から削り出されたパーツにクロームメッキを施している。

   向かって右に突き出ているのは6本の真空管。チョコのJJ社が製造した製品から上質なもののみ使用されている。電源OFFの状態にこの真空管はベースユニットに格納されており、電源をONにすると真空管がせり出す仕組みになっている。いかにも優雅な印象を与えるが、ある程度温めないといけない真空管の特性に配慮した結果、このような形状となった。

   同じく電源ONでゆっくり開く左のカバー。顔をのぞかせるのは――オープンエアー構造のヘッドホン。重量は550gで、イヤーパッドはハンドメイドの本革。再生装置には金蒸着セラミック電極やプラチナ蒸着ダイヤフラムといった最高級のコンポーネントを採用している。一般的なヘッドホンの全高調波歪率が0.3%なのに対し、「HE 1」のそれは0.01%未満と、驚異的な値を誇る。再生周波数帯域は8Hz~80kHz(-3dB)、4Hz~100kHz(-10dB)。

   5年間の製品保証がついている「HE 1」は、家電量販店やオーディオ専門店では扱っておらず、ゼンハイザージャパンの直販モデルとなっている。商品の購入を検討している人は公式サイトのメールフォームまで。

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