ローンを組んで買った新築に住めないなんて...
4つめの問いは「『家を購入すると転勤になる』という都市伝説についてどう思うか」。全回答者の582人に尋ねたところ、「そう思う(当たっている)」が11.9%、「やや思う」が20.4%、「やや思わない」が14.1%、「そう思わない」が53.6%と、この都市伝説に同感する人はおよそ3分の1を占めた。
同じ質問を住宅購入後3年以内の転勤経験者に聞いた。「そう思う(当たっている)」が37.5%、「やや思う」が25.0%と、6割以上が「住宅の購入と転勤に因果関係がある」と感じているようだ。
ビジネスパーソンが「マイホームを買おうかな」と考える年齢は、勤務先にとっても別の環境で経験を積んで、ステップアップしてもらいたい時期でもある。転職したところで転勤がないとは限らない。出世したい人にとって避けて通れない試練なのかも。
見方を変えれば、大半の社会人は住宅ローンを組んで不動産を購入することを考えると、もはや簡単に会社を変わることはできない。会社側がそこまで深読みして人事異動を発令しているとしたら――。
アンケート結果には、回答者から寄せられた、悲喜こもごものコメントが紹介されている。
「ママ友が2人転勤になり、住宅を売却し、遠方に転居しました」
「私もマンション購入後1週間で転勤になり、周りからもそのような話を聞いた」
「上司が新築後数ヶ月で隣県に支店長として栄転しました」
「友人が新築直後に転勤になり、出来立ての我が家に住むことなく、単身赴任しています」
「社宅住まいの息子が、住宅地に新築しましたが、5年も住まないうちに転勤になりました」