福岡ソフトバンクの松坂大輔(36)投手は、11年ぶりの1軍先発を「逃した」。
先発ローテーションをつとめる和田毅投手(36)が左肘の張りのために出場選手登録を外れたため、急きょ舞い込んできた「チャンス」だった。
これまでの「不調」の歴史
複数のスポーツ紙によると、2017年4月15日のオリックス戦への先発が内定していた松坂投手は、最終調整中の12日に「右肩」付近の違和感を訴え、首脳陣に1軍登板の辞退を申し出たという。
一度は期待したものの見事に「裏切られた」形となったファンからは、ツイッターやネットの掲示板で、
「もう結構です!!」
「松坂の言い訳が大学生レベル」
「一瞬でも見てみたいと思った自分を心から恥じるわ」
と、不満が噴出した。
なかには、
「松坂は選手としてやっていけるのか?」
「松坂............身体ガタガタやん」
「怪物でなく壊物」
と、松坂投手の選手生命に不安を覚える声も少なくない。
特に、松坂投手の「右腕」は深刻といっていい。これまで数々の「不調」を抱え、メスも2度入れた。
1度目は、11年4月の「トミー・ジョン手術」。傷ついた「右ひじ」の靱帯を切除し、体の一部から摘出した正常な腱(けん)を移植した。この時は、10年6月の右前腕部の張りや、11年4月の右ひじの張りなどの「不調」がきっかけで、手術に踏みきった。
2度目は、15年8月の「右肩関節唇及び腱板クリーニング術」、「ベネット骨棘切除術」、「後方関節包解離術」という3つの大手術だ。「右肩」にメスを入れた。この時も、14年7月の右ひじの炎症や、15年8月の右肩の筋肉疲労などのたび重なる「不調」からだった。
そして、今回の先発回避では、右肩の「不調」を訴えている――。2度目の手術の3か月前には、同様の理由で先発を辞退していた。はたして満身創痍の「右腕」に完全復活はあるのだろうか。