段ボールメーカーのサクラパックス(富山県富山市)は2017年4月11日、梱包用段ボール素材を使用した組み立てキット「カードボードキャッスル熊本城」を発売した。
製作に必要な時間はおよそ30分。丁寧な説明書が付いているので子どもでも組み立てられる。また別途道具をそろえる必要はない。完成品のサイズは幅80×高さ87×奥行80(mm)。手のひらに乗るほどの大きさながら、黒壁が印象的な熊本城天守閣の特徴をよくとらえている。
東京・六本木ヒルズで募金展も
「カードボードキャッスル熊本城」の発売に併せて同社は、売り上げの全額を熊本城復興のために寄付するプロジェクト「組み建て募金」をスタートした。このプロジェクトを体験できるイベントとして2017年4月16日六本木ヒルズ大屋根プラザにて、ダンボールを組み建てることで熊本城の復興支援を行えるチャリティーイベント「熊本城 組み建て募金展」を開催。また、プロジェクトのコンセプト動画はYouTubeで公開中。
日本3名城の1つに数えられる熊本城は、16年に発生した熊本地震によって大きな被害を受けた。既に修復作業は始まっているが、その復旧・復元には約20年、費用は600億円以上かかると熊本県は試算する。熊本市の「熊本城総合事務所」は熊本城災害復興支援金と復興城主制度の呼びかけを行っている。
サクラパックスは、記憶の風化とともに支援が途絶えないよう、段ボール会社としてできることは何かを考えた結果、このプロジェクトの実施を決めたという。
「カードボードキャッスル熊本城」の価格は2000円(送料と消費税込)。購入は「熊本城組み建て募金」WEBサイトまで。