若い女性を中心に、トンでもないスターバックスのメニューが「開発」された。
まるで、シンガーソングライター・ピコ太郎さんの「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」を思わせる、「ドーナツ」と「ドリンク」を組み合わせた、異色のメニューだ。
ブームはオーストラリアから?
状況を説明しよう。
要は、スターバックスコーヒーのアイス用のカップのフタの上に、同じくスターバックスコーヒーのドーナツを置いただけ。ドーナツの穴の中をストローが貫通している、という具合だ。
インスタグラムやツイッターなどのSNSには、「Tella Ball Shake(テラボールシェイク)」という単語とともに、スタバのドリンクの上にドーナツをのせた写真が複数投稿されている。
インスタグラムで「#tellaballshake」と検索すると2201件がヒットし、「#テラボールシェイク」では246件が該当(ともに4月12日時点)。
投稿者は10代の女性が中心で、
「流行りに乗っかってみたやつ笑」
「密かにやってみたかったテラボールシェイク風...こういうのやっちゃうとこがミーハーなんだよね笑」
「テラボール風とやら写メ撮りたくて、色合い大事やからわざわざマンゴー頼む」
といった内容が目立つ。
カラフルな色合いの商品が好まれており、ドーナツであれば、「ストロベリードーナツ」(税抜240円、以下同)や「アールグレイミルククリームドーナツ」(250円)、ドリンクは、「パッションティー」(290円~)や「抹茶 クリーム フラペチーノ」(470円~)などが「おススメ」のようだ。
一体なぜこのようなスタイルが流行っているのか? 答えは、ハッシュタグにもなっている「テラボールシェイク」という食べ物だ。
「Tella Ball Shake(テラボールシェイク)」とは、オーストラリア・シドニーにあるカフェ「Tella Balls Dessert Bar(テラボールデザートバー)」で提供されている人気メニュー。瓶に入ったミルクシェイクの上に、「ヌテラ」と呼ばれるチョコレート風味のクリームを塗ったドーナツをのせたスイーツだ。
今回の日本での現象は、これが「再現」された形となる。身近なコーヒーチェーンである「スターバックス」の「ドーナツ」と「ドリンク」を使うことで手軽にマネができ、なんといっても「写真映え」するため、日本でもブームとなった。
「和製・テラボールシェイク」は、ドーナツを外してドリンクとは別々で食べるのが「基本」。しかし、ドリンクのふたを外した状態でドーナツをのせ、浸しながら食べるといった「応用」もある。