99年「新人王」、01年「沢村賞」、03、04年「最優秀」、99、00、01年「最多勝利」、00、01、03、05年「奪三振」、99、00、01年「ベストナイン」、99、00、01、03、04、05、06年「ゴールデングラブ」――。
栄光をほしいままにしたかつての「怪物」、福岡ソフトバンクの松坂大輔(36)が、11年ぶりに1軍先発のマウンドにあがる。
引退説もささやかれた
松坂投手は17年4月15日のオリックス戦へ先発する可能性が浮上している。先発ローテーションをつとめる和田毅投手(36)が左肘の張りのために出場選手登録を外れたため、「代役」として白羽の矢が立った。スポーツ紙各紙が報じた。
松坂投手がここまでくるには、数々の「試練」があった。米大リーグから15年に3年総額12億円(推定)の大型契約でソフトバンクに入団した松坂。しかし、同年8月の右肩手術の影響で、1年目はまさかの1軍登板なし。
16年10月の楽天戦で、やっと1軍の舞台に立つも、四球、死球、死球、押し出し四球...3連続タイムリー。8回に救援登板するも、1回を3安打、4四死球、5失点。味方も相手も言葉を失い、「引退説」もささやかれた。
松坂は、この悲惨な結果もあり、今季のオフシーズンは徹底的に自分を追い込んだ。各球団の若手を中心に派遣される米自治領プエルトリコでのウインターリーグ(WL)で「武者修行」を敢行。WLでは4試合に先発し、0勝3敗、20イニングを防御率2.70だった。
その後は、200球以上もの投げ込みや、10キロちかい減量など、徹底的に己を磨いた。