2017年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、「予想外」の活躍を見せた読売ジャイアンツ・小林誠司(27)捕手。
WBCではチームトップの打率.450を記録し「ラッキーボーイ」の異名までついたが、シーズン開幕後には「厳しい」見方が広がっている。
「WBCほど打つと思うとこちらがやられてしまう」
小林選手は、開幕3試合を消化して8打数1安打、打率.125。まだ今季の成績を占うには早いが、すでに小林選手への「冷ややかな」意見が相次いでいる。
ツイッター上では、
「WBCで小林ファンになった人は巨人戦見て余りのクソっぷりにファン辞める人多そう」
「去年と何もかわってないな。チャンスで打てない、パスボール、エラー...」
「WBCの小林はもういないんだ。今いるのはいつも通り打てない小林」
と酷評が少なくない。
開幕2戦目の中日戦の解説をつとめた桑田真澄氏(49)は、WBCでの小林の活躍を
「内容はバットが折れてヒットとか、詰まってヒットとかが多かった」
と評す。さらに、空振りが多いことを指摘し、
「自分のタイプ、らしさが大切。どうみてもホームランバッターじゃない。空振りをしない、単打を打てるバッターを目指すべき」
と助言した。
巨人の首脳陣からの評価も冷静だ。
村田善則バッテリーコーチは、3月27日配信の東スポwebのインタビューで、WBC後の小林選手のメンタル面での成長を認めるものの、
「皆さん急成長って言いますが、技術的な急成長っていうのは、実はなくて...。(技術は)急には上がらないです」
と分析する。
高橋由伸監督は、4月2日放送のスポーツ番組『サンデースポーツ』(NHK)での座談会のコーナーで、小林選手の「リード面」は期待していると話す。しかし、
「打撃面は大きく期待できない。WBCほど打つと思うとこちらがやられてしまう」
と辛口だ。
リード面や肩の強さなど「守備」では定評のある小林選手。今シーズンは「打撃」での真価を問われる1年になりそうだ。