これまで怒涛の快進撃を続け、アジア人男子テニス選手として史上最高の「4位」までのぼりつめた錦織圭選手(27)。
しかしビッグタイトルを目前にし、「衰え」を指摘する声が少なくない。
世界ランク降格の見通し
2017シーズンはけがの影響もあり、格下相手に敗れる試合が目立つ。
2月19日(現地時間、以下同)のアルゼンチン・オープンでは決勝まで進み、相手は世界ランク66位(数字は当時、以下同)のアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)。格下相手で今季初タイトルは確実視されていたものの、6-7(4)、4-6とストレートで敗退。16年4月のマイアミ・オープンからこれでツアー決勝「6連敗」。勝負時にことごとく試合を落としている。
2月21日のリオ・オープン初戦では、世界ランク76位のトーマス・ベルッチ(ブラジル)に4-6、3-6とまさかの大波乱。第1セットを奪われた直後、錦織はコートにラケットを叩きつけてへし折るなど珍しく怒りをあらわにした。
3月17日のBNPパリバ・オープン準々決勝では、世界ランク18位のジャック・ソック(アメリカ)に3-6、6-2、2-6とミスを連発で敗退。試合中にやや肘を気にする仕草を見せる。
3月29日のマイアミ・オープン準々決勝では、世界ランク40-位のフォビア・フォニーニ(イタリア)に4-6、2-6と、右手首のけがが悪化したこともあり4強を逃した。次回発表の世界ランクは4位から7位に落ちる見通しだ。