京阪本線伏見稲荷駅(京都市伏見区)の大阪方面行き改札口外に2017年4月5日、いなり寿司専門店「伏見稲荷 千本いなり」がオープンする。3月27日に京阪ザ・ストアと京阪電鉄が発表した。
きめ細やかで柔らかな出汁(だし)たっぷりのお揚げと、ユズの香りがほのかに漂う「すし飯」、自社厨房で炊き上げた具材を使って、本格的な京風いなり寿司を提供する。
半年以上試作を重ねた商品は常時6~7品目がそろう。定番商品の「蓮根と青山椒いなり」や「干瓢(かんぴょう)・金胡麻いなり」に加え、季節ごとに旬の食材を活かしたいなり寿司を販売。価格は1個120円(税別)から。
店舗および商品パッケージに使用するロゴは、国内外の観光客にアピールするデザインだ。稲荷大神の眷属(けんぞく、家来という意味)である「白狐」と伏見稲荷大社の名所である「千本鳥居」をモチーフにしている。
伏見稲荷発の新たな名物になるか
伏見稲荷大社は、世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」による「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」において14年から3年連続日本一を獲得した、世界的に有名な観光地だ。
大社から徒歩5分の伏見稲荷駅はいわば表玄関。1日平均乗降人数は8285人(14年度)と決して多くないものの、駅周辺は大勢の参拝客で賑わう。このニュースに接したネットユーザーからは「店を出せそうなスペースある?」と懸念する声が挙がるほど。
京阪グループは「伏見稲荷 千本いなり」は同店舗を1号店とし、京阪沿線を中心に主要ターミナルへの展開を目指す。生ジューススタンド「ジューサーバー」のチェーン化に成功した実績があるだけに、今後が楽しみだ。営業時間は10時から18時。ただし冬期は別途設定予定。