外国人から見る「東京のマナー」の課題 2020年に向けた「マナー」の極意とは

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   一般社団法人「Tokyo Good Manners Project(TGMP)」は、東京のマナーのあり方について考える「東京グッドマナーミーティング」を2017年3月25日、都内で開催した。

   TGMPは、大手新聞社や日本たばこ産業(JT)、日本航空、三菱地所など18の企業・団体がパートナーとして参加。東京都民や訪日外国人のマナー向上を目指し、「駅の整列乗車」「銭湯でのかけ湯」など、東京にあふれる「グッドマナー」をウェブサイトやSNSなどを通じて発信している。

  • 登壇者の集合写真(パネルディスカッション)
    登壇者の集合写真(パネルディスカッション)
  • 登壇者の集合写真(トークショー)
    登壇者の集合写真(トークショー)
  • リラックスしながらも熱心に聞き入る来場者
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  • 登壇者の集合写真(パネルディスカッション)
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  • リラックスしながらも熱心に聞き入る来場者

「マナーを堅苦しく考える必要はない」

   イベントでは、日本で活躍する外国人が「東京のマナー」について意見を交わすパネルディスカッションと、市民大学の代表者たちがこれからの「東京のマナー」を語り合うトークセッションが行われた。

   パネルディスカッションには、日本酒の酒匠兼蔵人であるジャスティン・ポッツ氏、訪日外国人事情に詳しい原田 劉 静織氏、アートデザイナーのエイドリアン・ホーガン氏が登壇。東京都渋谷区長の長谷部健氏も加わり、2020年に向けた「東京のマナー」について議論した。

   ポッツ氏は、東京のマナーについて「東京で良いとされるマナーが必ずしもすべての国の人にとって良いとは限らない」という。その理由についてホーガン氏は「世界中に様々な価値観や文化があるように、マナーに対する認識も国によって大きく異なります」と話す。

   原田氏は「日本人が良いと思っているルールや価値観という文化を理解してもらうことが不可欠なのではないでしょうか」と指摘。ただし、各登壇者は共通して、マナーを堅苦しく考える必要はなく日本人自身が楽しんでマナーを実践すればおのずと外国人にも伝わる、といったアドバイスを送った。

   長谷部氏は、マナーについて「お互いの違いに寛容になる多様性の中にも調和が必要。大切なことは街のマナーが良くなり続けることです」と締めくくった。

   続いて行われたトークセッションには、市民大学の代表者4人が登壇。これからの東京のマナーについて、

「江戸文化の再生に挑戦したい」(日本橋街大學/渡邊健太氏)
「人に街に優しい自転車ルールを発信したい」(自由大学/岡島悦代氏)

といったそれぞれの「夢」が語られ、2020年までの実現のためにどのような「マナー」が必要か、熱い意見が交わされた。

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