日本コカ・コーラは2017年3月27日、コカ・コーラブランド初となる特定保健用食品(トクホ)飲料「コカ・コーラ プラス」を全国で発売する。メーカー希望小売価格は470mlPETで158円(税別)。
コカ・コーラのおいしさはそのままに、糖類とカロリーをゼロに抑えた。食事から摂取した脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする関与成分の難消化性デキストリン(食物繊維)を配合。体の脂肪をターゲットにした機能性をプラスしている。
構想から商品化まで約10年かかった
同社WEBサイトに「『コカ・コーラ プラス』開発物語」という記事が掲載されている。内容は、R&D アジアパシフィック 製品開発ディレクターのダビッド・マクイルスさんが開発の舞台裏の数々を語るというもの。
実は期間限定製品以外で日本市場をターゲットにしたコカ・コーラ製品の開発は、1957年に製造・販売が始まった日本のコカ・コーラビジネスの歴史において初めての出来事だった。新製品のベースとなる構想は10年ほど前からあったそうだが、開発段階で作った処方(試作品)は100種類以上におよんだという。
ダビッドさんは「味わいへのこだわりが強く、また健康寿命への意識が高い日本のお客様にご満足いただける『コカ・コーラ』らしいおいしさを兼ねている製品を実現した」と胸を張る。最後にこんなことも語っている。
「トクホは日本独自の制度です。トクホではありませんが、今後日本での反響次第で、『コカ・コーラ プラス』が世界で発売される可能性はあるかもしれません。日本のために開発された『コカ・コーラ プラス』が、今後、世界で注目されるような製品になるよう展開していければ良いなと思っています」
今回の発売に併せて、テレビCM「こう見えて」篇が全国で放送される。「こう見えて実はトクホ」をうたい文句に、ピクニックやパーティー、キャンプといった食事の場面で、「コカ・コーラ プラス」と好きな料理をぞんぶんに味わう人たちを描く。