「ゼロカロリー」「グリーンスムージー」「スーパーフード」...などなど、美容や健康、ダイエットのための食品がメディアなどで取り上げられるたび、それに食い付く人は多い。話題のものはとにかく色々試してみるも、イマイチ効果があるかどうかわかっていないという人も少なくないだろう。
そうした巷の健康情報に踊らされる女性たちをバッサリ斬っている本が今話題になっている。森拓郎氏著の「『食事10割』で体脂肪を燃やす オトナ女子のための食べ方図鑑」(ワニブックス)だ。
「野菜ジュースで栄養不足解消」はNG
森拓郎氏は、加圧トレーニングとピラティスのスタジオ「rinato」(東京・恵比寿)で、ボディーメークやダイエットを指南している運動指導者だ。
食事は低カロリーのものばかり食べ、運動でやせようとするダイエット法を「一番ヤバイやせ方」と断罪。無計画なダイエットを若い頃に繰り返していると、年齢を重ねてから、体重は標準以下でも体脂肪率が標準以上で、極端に筋肉が少ない「隠れ肥満」に陥ると指摘する。
本編では、「私たぶん春雨と結婚する~」と話す「低カロリー依存、栄養不足女子」、「体から"ありがとう"って言われてる気がするの」と言う「朝スムージーで体の中からキレイ女子」、「昨日焼き肉食べちゃったし今日はほぼ野菜ジュースでいいや」とのたまう「野菜ジュースで栄養不足解消女子」など、一見健康的だったり、ダイエットに効きそうな食生活を送っている女性たちを、イラストレーターのつぼゆりさんが皮肉たっぷりに描いている。
もちろん、こうした女性たちをやゆするのが目的ではない。本の中で紹介されているような、糖質中心やほとんどカロリーを摂らない、野菜ばかり食べるといった食生活は、実は美や健康の大敵で、糖質を抑えつつ、肉や魚、卵からたんぱく質や脂質をしっかり摂り、代謝を上げる食事こそ「美養食」だとしている。