ハリル監督、慣れない布陣急造 長谷部離脱でボランチに香川か

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   サッカー日本代表のヴァヒド・ハリルホジッチ監督が、試合3日前にして大胆な布陣を練習で試した。驚かせたのは、MF長谷部誠が負傷離脱して空いたボランチの位置に、有力視されていたMF今野泰幸ではなくMF香川真司を置いた点だ。2017年3月22日付「スポニチアネックス」が報じた。

   所属のドルトムントでは調子を上げてきた香川だが、クラブ、代表ともにボランチでの起用は少ない。代表は合流してから試合までの準備期間が短く、新しい戦術のテストよりチーム戦術の確認だけで精一杯な側面があるのは否めない。急造とも言える布陣で対応できるか。

  • UAE戦の3日前、ハリルホジッチ監督は新たな布陣をテストした(写真は2016年8月撮影)
    UAE戦の3日前、ハリルホジッチ監督は新たな布陣をテストした(写真は2016年8月撮影)
  • UAE戦の3日前、ハリルホジッチ監督は新たな布陣をテストした(写真は2016年8月撮影)

岡崎と大迫の2トップ、山口と香川の2ボランチ

   日本代表は、23日(日本時間24日未明)に行われる2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のアウェーでのUAE戦を前に、現地で20日に練習を行った。

   戦術練習でハリルホジッチ監督がテストしたシステムは、これまでのメインだった4-3-3に近い4-2-3-1ではなく、トップ下を置かない2ボランチの4-4-2だった。

   2トップはFW岡崎慎司とFW大迫勇也、右サイドにはMF本田圭佑あるいはFW久保裕也、左サイドにはFW原口元気あるいはFW宇佐美貴史を配置した。右すね打撲のMF清武弘嗣は、代表でのトップ下が定位置となりつつあったが名前はなかった。長谷部離脱で最大の懸案だったボランチには、MF山口蛍と並んで香川が入った。

   香川のボランチ経験は乏しい。ドルトムントの直近のリーグ戦を見ても、3月18日のインゴルシュタット戦は1トップ、11日ヘルタ・ベルリン戦はトップから1列下がったシャドーの位置、4日レヴァークーゼン戦はインサイドハーフと、いずれも相手ゴールに近いポジションでの起用だ。その中で香川自身も、得点こそないものの調子をあげつつあった。

   今最終予選、日本が唯一敗れたのがUAEで、3月は難しい戦いが迫られる中東地域でのアウェー戦となる。それでもハリルホジッチ監督は「アウェーで勝利を持ち帰る」とあくまで勝ち点3を取りに行く姿勢だ。練習前には17分間熱弁し「(長谷部抜きでも)いるメンバーでやるしかない」と述べたという。

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