ヤマト運輸は2017年3月17日、配達時間帯の指定枠変更を正式に発表した。「12時から14時」と「20時から21時」の時間帯指定を廃止し、一方で「19時から21時」の時間帯指定を新設する。これにより19時~20時の1時間は2つの指定枠が重なる。新しい指定枠は今年6月中にスタートする予定。
また4月24日から再配達受付の締め切り時刻を変更する。当日の再配達の依頼を受け付ける締め切り時刻(再配達締め切り時刻)を、従来よりも60分~80分早める。
ラストワンマイルの崩壊は食い止められるか
Eコマースの拡大によって物量が増加しているにもかかわらず、宅配業界の人材不足は深刻だ。それが労働環境を悪化させ、若い人が敬遠する――という悪循環を生んでいる。
サービス変更の理由について同社は、社員の法定休憩時間の適切な取得や、勤務終了から翌日の始業までの間に一定時間のインターバルを設ける制度の確立など、社員が働きやすい環境を構築するためと説明する。