【スポメディア・ウォッチ】
阪神の金本知憲監督が2017年3月16日、WBC日本代表で出場機会に恵まれない藤浪晋太郎投手の状態を案じ、
「心配やな(笑)。投げさせてくれとも言えないし。預けてる以上は。ちょっと投げてほしいよな。俺は不安。(大会でまだ2イニングは)少ないよな」
と漏らした。
デイリースポーツ17日付が伝えている。
「自分が投げる可能性は低いと思う」
藤浪は10日、1次リーグの消化試合・中国戦に中継ぎで登板し、2回を無安打0点に抑えた。「憧れていた大会なので投げるのを楽しみにしていたし、マウンドに立ててうれしかったです」と喜びを噛みしめたが、2次リーグでは1度もマウンドに上がれなかった。2月23日の強化合宿から数えても、実戦登板は中国戦を除くと、1日の壮行試合(台湾プロ選抜戦)と5日の強化試合(オリックス戦)のみ。金本監督が頭を抱えるのも仕方あるまい。
侍ジャパンは15日のイスラエル戦に勝利し、E組1位通過を決めた。だが藤浪は1人、蚊帳の外だった。「(2次ラウンドで)出番がなかったことは悔しい。いい場面でなくてもいいので投げたかった。単純に自分の力が足りなかった」と悔しがったが、
「(決勝ラウンドで)自分が投げる可能性は低いと思うが、しっかり準備したい」
と自嘲気味なコメントも残した。
藤浪以外に、阪神から選出された侍戦士はいない。金本監督は「無理して投げさせることもないし、無理して休ます(投げさせない)こともないかなと思うし。投げれると言えば投げさせればいいんじゃないの。投げたいだろうから、あいつは」と胸中を推しはかった。