【スポメディア・ウォッチ】
ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選再開まで10日を切り、日本代表にどの選手が招集されるのか注目が高まっている。
そんな中、招集が順当と思われていたACミランのMF本田圭佑(30)に対する情報が揺れている。一方では「落選」の可能性をヴァヒド・ハリルホジッチ監督が示唆したと、イタリアメディアが報じ、また一方では「確実に招集」との報道が国内メディアから出た。
「クラブで出場できなければ代表招集は困難」
W杯最終予選は、2017年3月23日にアウェーでUAE戦、28日にホームでタイ戦を行う。16年11月以来、約4か月ぶりの代表戦だ。
長らく日本サッカーを牽引してきた本田だが、17年3月14日付「トゥット・スポルト」は「本田は日本代表でも居場所を失う」とのタイトルで報道。ハリルホジッチ監督は本田にこんな手紙を送ったという。
「君がクラブで出場できない状況が続くのであれば、代表チームへの招集は困難になる」
ミランで4年目の本田は今季、第28節終了時点で出場5試合(先発1試合)、出場時間約100分、得点ゼロにとどまり、8試合連続で出場機会自体を得られていない。記事では、試合勘が鈍っている本田の招集は「高いリスク」だと伝えている。
しかし、15日付「スポニチアネックス」は真逆だ。ミラン関係者の話として、本田のもとに14日、「確実に招集する旨を伝えるレターが届いた」と伝えた。
本田は代表ではほぼ全試合に先発出場してきたが、クラブでの苦境を見たハリルホジッチ監督は16年11月15日のW杯最終予選サウジアラビア戦で、先発から外す決断を下した。定位置だった4-3-3の右ウイングで出場したのはFW久保裕也(23)。中央のFW大迫勇也(26)、左ウイングのFW原口元気(25)、トップ下のMF清武弘嗣(27)を含めた前線4人は、流動的にポジションを変えながら連携した。2-1で勝利したこの試合は、得点も清武のPKと、原口の最終予選4戦連発弾だった。
本田の定位置で先発した久保は17年3月現在、絶好調だ。1月に移籍したベルギーリーグのKAAヘントでは7試合に出場し5得点をあげる決定力を見せている。3月12日のKVメヘレン戦ではハーフウェーライン付近からドリブルで4人を抜き去るスーパーゴールを決めるなど、本田の地位を脅かしてもおかしくない活躍だ。
本田が招集されてもスタメンでない可能性もある。日本代表メンバーは3月16日に発表、ハリル監督の発言が注目される。