日東電工が開発したシール 住まい空間や航空機内で活躍中

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超過酷な空間の使用に耐えるエアロシール

   上空1万メートルを飛行する航空機は、大型ともなると300万点にもなる部品が使われている。マイナス70度になる大気の中を飛行し、機内と外気温の温度差は60~80度になることも。過酷な状況に常にさらされるため強度や耐性、軽さといった特性が求められる。機体に使われる材料はアルミニウムやチタンなどの合金が中心。アルミは溶接が難しいので、リベットや接着剤、シールが重要な位置を占める。

   Nittoが開発した「エアロシール」は、航空機のフロアを支えるフレームを保護する粘着テープだ。結露が発生しやすい部分に貼ることで、その部分をサビから守る。素材にはシリコーンゴムやポリエーテル接着剤、PTFEなどを使用。温度差が発生しても燃えにくく、はがれにくい。それでいてメンテナンス時ははがしやすい、相反する特長が両立しているのもポイント。開発開始から製品化までおよそ10年を要した、同社の自信作だ。

   現在北米の航空会社で採用されおり、評価中の航空会社も数社ある。さらに航空機メーカーでの品質認定テストも進んでいるという。

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