春の到来は気分をウキウキさせる。一方で気温の上昇によってワキ汗に悩まされる人が増えてくる。汗ジミが周囲の視線を集めたり、着ていた服が黄ばんだり。他人がストレートに指摘することはあまりないものの、その心中はいかばかりか――。トイレタリーメーカー大手のライオンは2017年3月13日、今年1月に実施した「汗ジミに関する意識調査」の結果を発表した。
女性の79.5%、男性の46.5%が「ワキ汗ジミが気になるような服を着られない」と回答、夏のファッションを十分に楽しめていない人が多数いることが判明した。またワキ汗ジミが気になるために敬遠する服の色の1位は、男女とも「グレー」だった。
手を挙げづらくなるのはつらいよね...
調査は、17年1月23日から1月24日の2日間、インターネットで行った。全国の20~30代の男女各200人が回答した。
男性の71.0%、女性の86.5%が夏の汗ジミを気にしており、汗ジミを気にしている人は90%以上が「ワキ」の汗ジミを気にしていることがわかった(図表1)。とくに女性は97.1%に達する。
また「他人のワキ汗ジミが気になった経験がありますか」と聞いたところ、女性の83.5%、男性の57.0%が「ある」と回答した(図表2)。自分のワキ汗ジミだけでなく、他人のワキ汗ジミも気になる人は多いようだ。
春夏ファッション、とくに女性向けは素材が薄くて露出が多い。ちょっとしたワキ汗も目立ってしまう。そこで「ワキ汗や汗ジミにまつわるトラブルと対策」について聞いた。
「ワキ汗ジミと服に関する経験」について当てはまる項目を複数回答で選んでもらったところ、女性から最も得票を集めたのは「無意識にワキ汗ジミのできにくい服を選ぶ」(35.0%)だった。以下、「白い服がワキ汗ジミで台無しになる」(34.5%)、「ジャケットのワキが黄ばむ」(27.0%)と続く。ワキ汗ジミのせいで夏のファッションを楽しめていないことがうかがえる(図表3)。
また「ワキ汗や汗ジミで困ったことや経験したこと」という質問については、79.5%の女性が「ワキ汗ジミが気になるような服は着られない」と回答。また71.0%が「ワキ汗ジミが気になり、手を挙げづらい」、54.5%が「ワキ汗ジミが恥ずかしくて電車でつり革がつかめない」にそれぞれチェックを入れた。多くの女性はワキ汗を気にして、ファッションや行動に気をつかっている(図表4)。