大相撲、ホントに奥深い世界
土豚、はず、明け荷、座布団のモル...って?

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稽古を見守る親方のような猫

『モルとムギ 相撲部屋の猫親方』(著・荒汐部屋、前田悟志、河出書房新社)
『モルとムギ 相撲部屋の猫親方』(著・荒汐部屋、前田悟志、河出書房新社)

   『モルとムギ 相撲部屋の猫親方』(著・荒汐部屋、前田悟志、河出書房新社、1296円)は、モルとムギという2匹の猫と12人の力士の暮らしを描いた写真集。

   2匹は東京・日本橋浜町の荒汐部屋に10年以上も住んでいる。モルは九州場所の福岡市から連れられてきた。中国内モンゴル自治区出身の蒼国來(そうこくらい)が猫のことをモンゴルの言葉の「モル」と呼んでいたので、そのまま名前にしたそうだ。朝から稽古を見守り、まるで親方のように座布団に座る。ムギは人見知りするタイプ。

   部屋の師匠は元小結の大豊。小部屋だったが、猫が招いたのか、いまは力士と行司、床山も抱える。2匹と大きな力士との交流が何とも心温かい。テレビや雑誌で話題になり、モルとムギを目当てに来るファンも多い。著者の前田悟志さんは猫の写真を撮る「ネコグラファー」の名で知られる。

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