サッカーの神様が、スペインの名門チームに舞い降りた。
欧州最強クラブを決めるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)は2017年3月8日(日本時間、以下同)、決勝トーナメント1回戦の第2戦・FCバルセロナ(スペイン)対パリ・サンジェルマン(フランス、PSG)が行われ、バルセロナが6対1で大勝利した。バルセロナは1戦目でPSGに0対4と大敗していたが、これで合計6対5と大逆転をやってのけた。
PSGは2年連続で「1点」に泣く
バルセロナは大敗を喫した17年2月15日の第1戦でエースのリオネル・メッシが大不振、「戦犯」扱いされるほど大きな騒動になった。
第2戦で4点差をひっくり返すというのは、いくらバルセロナでも不可能とみられ、ファンの間ではあきらめムードが漂っていた。
そんな中での第2戦。バルセロナは、開始直後3分、ルイス・スアレスがヘディングで押し込んで先制し、相手のオウンゴールや、メッシがペナルティーキックを決めるなどでゴールラッシュが続いた。
奇跡は終了直前の後半ロスタイムに起こった。14歳からバルセロナに在籍する生え抜きのセルジ・ロベルトが、ネイマールのクロスに飛びこみ、歴史的な決勝ゴールをもたらしたのだ。
これで、バルセロナは見事10年連続のベスト8進出を決定。一方のPSGはベスト16となり、5年連続でベスト8の壁を崩せなかった。前回のCLでも、マンチェスター・シティ(イギリス)に2戦で2対3と、「1点」に泣いていた。
なお、香川真司が所属するドルトムント(ドイツ)も同日、ベンフィカ(ポルトガル)を4対0で破り、2戦合計4対1で準々決勝に駒を進めた。