ポドルスキ、J1最高額で神戸へ 
フォルランの二の舞、防げるか

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   【スポメディア・ウォッチ】

   J1のヴィッセル神戸は2017年3月2日、元ドイツ代表のFWルーカス・ポドルスキ(31=トルコ1部ガラタサライ)を完全移籍で獲得したと発表した。

   16年末から続いた交渉は難航し、2月のJリーグ開幕までに成立しなかったが、ポドルスキ本人がガラタサライに直訴して電撃決定。日刊スポーツ3日付によると、クラブ側はJリーグ最高額の年俸を用意して迎え入れるという。

  • ヴィッセル神戸への移籍を伝えたポドルスキのインスタグラム投稿
    ヴィッセル神戸への移籍を伝えたポドルスキのインスタグラム投稿
  • ヴィッセル神戸への移籍を伝えたポドルスキのインスタグラム投稿

「ワールドクラスの選手」だが...

   ポドルスキはケルン(ドイツ)やバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、アーセナル(イングランド)、インテル・ミラノ(イタリア)など欧州名門クラブを渡り歩いた。15年7月からガラタサライへ移り、通算45試合に出場して17得点を記録した。ドイツA代表には19歳だった04年にデビューし、通算129試合出場、48得点。FIFAワールドカップ(W杯)には3度(06、10、14年)出場し、06年大会の最優秀若手選手に選ばれている。

   契約期間は19年シーズン終了までの見込みで、移籍金は260万ユーロ(約3億1200万円)、年俸はJリーグ史上最高額の500万ユーロ(約6億円)プラス出来高(いずれも推定)。ヴィッセルの親会社楽天の三木谷浩史会長は「世界的なストライカー」「数々のタイトルを獲得したワールドクラスの選手です」と期待を寄せる。

   Jリーグが海外の大物選手を獲得すること自体は珍しくない。だが元トルコ代表のイルハン(神戸)、元ウルグアイ代表のフォルラン(C大阪)など、Jリーグがこの10数年に高待遇で獲得した選手たちは皆、フロントの期待通りに活躍できず、日本を後にしている。フォルランは約3年前、史上最高額の年俸でセレッソ大阪に加入したが、出場機会に恵まれず、約1年半で日本を去った。残した数字も42試合17得点と物足りなかった。

   解説者のセルジオ越後氏は「ズバリ、C大阪のチーム状況が悪すぎたね。僕はフォルランが他のチームでプレーしていたら、もっと得点を取っていたと思う」(15年7月9日付「週プレNEWS」)と分析していた。セレッソはこのシーズン、監督交代を2度経験し、3度目のJ2降格を味わっていた。

   ポドルスキは果たして活躍できるのか。

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