【スポメディア・ウォッチ】
フィギュアスケートの世界ジュニア選手権(台北、2017年3月15~19日)が、ファンの間で熱い視線を浴びている。
女子の本田真凛(15)が連覇を果たすのか、他の選手が待ったをかけるのか。解説者の織田信成が3月2日放送の「あさチャン!」(TBS系)で本田のライバルに指名したのは、16年ジュニアGPファイナルの銅メダリスト・坂本花織(16)だった。
織田は「メリハリが大事」と助言
坂本は今シーズン、全日本ジュニア選手権とジュニアGP横浜大会、西日本選手権で優勝するなど勢いを増している。本田はいずれの大会にも出場し、3位、2位、2位と苦杯を喫している。織田も坂本の活躍に「今シーズン、1番乗りに乗っていると言っても過言ではない」と目を見張る。
坂本は15年9月、成長による体重の増加で右足すねに疲労骨折を負い、リハビリで約1カ月間、リンクに立てなかった。当時のことを「その間に(周りの選手の)レベルがすごい上がったので、スケートは見ないようにしていた」と振り返る。「来年には自分もそこに行けるようにしよう」。苦い経験をばねに今季、自己ベスト(ISU認可の大会)を170.95から187.81へ更新した。
自らの弱点を聞かれると、「人にアピールするのが苦手なこと」。織田はそれを聞くと、カメラ目線で「アピールするときはもう表情、表情。指先に表情を乗せていく感じ」と指導し始めた。
「メリハリが大事やから。ずっと笑ってたら、変なやつやろ。普通のところは普通にする。で突然、笑う!」
大先輩直伝のアドバイスを活かし、狙うは世界ジュニア選手権では自身初の表彰台だ。