サッカー「明治安田生命J1」第1節、ガンバ大阪がホームにヴァンフォーレ甲府を迎えて2017年2月26日に行われた開幕戦の会場、市立吹田サッカースタジアムでは、遠藤保仁選手らG大阪3選手の「元気の素となる食べ物」を紹介して「国産農林水産物・食品」をPRするイベントが開かれた。サポーターらは、選手のプレーを支える国産食材を使った「元気めし」に大きな関心を寄せていた。
「国産農林水産物・食品」めぐる消費者理解深めるイベント
イベントは、農林水産省が全国各地で行っている「みんなではぐくむ♪にっぽんの食」の一つ。「国産農林水産物・食品に対する消費者の理解や信頼を高めることを目的」に、地域の産物の魅力を伝えようというものだ。
スタジアムの周囲には、ブースが設けられ地域産品の紹介や販売が行われたほか、遠藤選手と今野泰幸選手、東口順昭選手が、自身の「元気めし」を寄せ書きや動画で披露した。
遠藤選手の「元気めし」は「炊きたてのご飯」。子どもころは兄弟3人で母親がつくってくれたのおにぎりを競うように食べたことを振り返り「一番の元気の素」という。「サッカー選手となった今は、できる限り『素材の良いもの』を選んで食べるようにしています。遠征先ではその土地ならではのおいしいものを食べることが楽しみになっています」と述べた。
今野選手の「元気めし」は「うなぎと餅」。宮城県出身の同選手は、故郷の名物「ずんだ餅」をチームメートに勧めているという。東口選手は「何種類かの味噌やにんにく、鰹節、鶏挽肉などが練りこまれた『力士味噌』」が元気の素。「新潟で出会って以来、夏場の食欲が落ちる時期などにきゅうりにつけて食べています」という。
ブースではまた「にっぽんの食」についてのパネル展示やリーフレット配布のほか、和歌山県紀美野町産のポンカンやはっさくや、同県みなべ町産の南高梅で作った梅干しや梅シロップなどの販売が行われた。
イベント会場に立ち寄ったサポーターらは、3選手の「元気めし」を紹介した動画などを熱心に見て回ったり、地域産品を販売する生産者たちに熱心に質問するなど「にっぽんの食」について興味を深めたようだった。