ビジョンを持って研究開発に取り組む、
モンサントのカルチャーで世界のニーズに応えたい
日本モンサント 山根精一郎氏に聞く

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まずは日本の社会への情報発信を

――欧米では経営統合などで存在感を感じますが、日本ではあまりその活動をうかがい知ることが無いように感じます。日本の農業について、モンサントはどのように考えているのでしょうか。

   日本モンサントは、国内の規制当局から遺伝子組換え作物の輸入のための認可を取ることとを主たる業務としており、日本の農業と直接的に関わる場面がほとんどないのが事実です。非常に残念な状況であると感じていますが、そのような中でも、茨城の試験農場では、地域貢献の一環として米の品種改良を進めています。

   米というのは単位面積当たりの収益が野菜などに比べると低い作物です。したがって、ある程度の収益を上げるためには規模拡大が不可欠ですが、今の移植栽培(苗を水田に植える方法)では20ヘクタール程度が限界で、これよりも拡大するためには直播栽培(種を直接農地に蒔く方法)が必要であると考え、直播向きのおいしいお米の開発を始めました。微々たるものではありますが、日本の農業にも貢献していきたいと考えています。

   将来、日本で遺伝子組換えが受け入れられるようになってくれば、ラウンドアップに耐性を持つ作物のご提案などもできるでしょう。実際に北海道の生産者の方などからは、経営面積拡大のためにも利用したいというお声をいただいています。私たちの技術の確かさ、技術が提供できるメリットを生産者の方々は感じてくださっており、社会状況がもう少し変化すれば、私たちがより一層日本の農業に貢献できる場面が増えることもあるかと思っています。

――一日本の社会への情報発信にも力を入れていくのでしょうか

   まずは少しでも多くの情報を発信し、私たちの思いをわかっていただきたいと考え、フェイスブックやツイッターといったSNSはもちろん、9月からは、ブログである「モンサントジャーナル」も開設しています。「モンサントジャーナル」は日本モンサントが発信するニュースサイトというコンセプトですので、社内情報だけでなく、識者や生産者の方々からモンサントはどのように見えているのかといった第三者目線での情報も発信しています。ご覧いただければ、モンサントについて少しでも理解していただけるのではないかと考えています。

   また、モンサントの除草剤ラウンドアップは、日本の生産者の方々にも多く使っていただいており、効果はもちろんその安全性も理解していただいていると思います。今後はこうした生産者の声を安全性等に不安を持たれている消費者の方にお伝えするコミュニケーションの橋渡しの役も、モンサントが果たしていければと考えています。

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