プレミアムフライデー初日、GAPデニム3900円に  服装から変えていく「働き方改革」とは

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「成果さえ出ていれば、時間では計らない」

   GAPは1969年、米サンフランシスコで創業して以来、顧客と従業員の個性と多様性を尊重する文化を大切に守り抜いてきた。人種、肌の色、年齢、性別、性的指向、宗教、国籍...。顧客と従業員を分ける区分はさまざまだが、公平に敬意を持って接するのがGAPの伝統だった。

   さらには2008年、GAPは店長クラスの社員に対し、自らで働く時間や場所などを決めさせる「究極のフレックス制度」を適用開始した。人事部の志水静香さんは

「1人1人の役割と成果が明確で、上司と部下で確認し合っているので、これができるのだと思う。成果さえ出ていれば、時間では計らない」

と意図を話す。「『早く帰る人ってかっこいいよね』という風に変えていかなければいけない。スポーツをしたり、学校へ行ったり、家族と過ごしたり...。自分で自分を管理できる人でなければならない」

   GAPは2008年、7~9月の毎週金曜は昼で業務を終了する取り組み「サマーアワーズ」(夏季特別休暇)も導入した。受付窓口は13時に閉まり、従業員は早々に帰宅する。店舗に勤務する社員を含めた全社員に適用される取り組みだ。

   志水さんは

「たかが半日、されど半日。夏は特に暑いし、生産性が下がる。4時間しかないから、会社に来ない人もいる。でも前提として、成果を出さなければならない。短い時間の間でどれだけ無駄な仕事をなくし、生産性を上げて充実させるかは、自分の責任。(社員を)信頼しないと無理ですね」

と説明した。

   ところでGAPの人たちは、どのようにプレミアムフライデーを過ごしたのか。

「きょう、ヨガやってるんです」(志水さん)

   GAP本社では、ヨガのイベントが15~16時半で開催されたのだという。

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