「ZenWatch 3」でアプリを使ってみる
「Fit」などの標準搭載のアプリもあるが、豊富なアプリもダウンロードして使ってみたい。さっそく、「ZenFone 3」に「Android Wear」をセットアップして、対応アプリを検索・ダウンロードしてみる。
時計がヴォイスレコーダに・・・
改めて考えてみると、これの機能はすごい。
だれでも、社内でふいに声をかけられて、ちょっとした立ち話から重要なミッションの話題に展開する経験はないだろうか。そんな時に、腕時計がヴォイスレコーダになるとしたら、きわめて強力なツールとなり得るだろう。立ち話の後、忘れないうちに時計に向かって要点を録音しておくのである。
さっそく、「Android Wear」対応の録音ができるアプリ「Audio Recorder」をインストールして使ってみる。
操作は簡単。録音音質・感度もオフィスでテストしてみた範囲では十分。そして、「ZenWatch 3」で録音したファイルは、録音停止と同時に「ZenFone 3」に同期され、スマホ側に保存される(同期されるまでは「ZenWatch 3」側に保存されている)ので、オフィスでもイヤホンで再生できる。これはスグレモノ。
リモートでカメラのシャッターを切る
つぎに写真。「ZenFone 3」のカメラは、1600万画素の高精細、F2.0の明るいレンズを備え、AFの反応も0.03秒と、きれいで明るく速い。カメラとしても、魅力は十分あるが、これをリモート化してみる。
アプリ「Remote Camera」を使用してみる。このアプリは、腕時計でスマホのカメラアングルを確認しつつ、写真が撮れる。そして、動画と静止画の切り替え、フラッシュのON/OFF、フロント/リアのカメラ切り替えなども可能。ユーザーのアイディア次第で利用シーンが拡がりそうなアプリである。
当然のことながら、自撮りや、複数人で集合写真を撮るときのリモコンとしても便利。遠くのカメラのアングルを手元の時計で確認できるため、映しこみたいオブジェや背景がぴったり入った素敵な集合写真がとれるだろう。
いまさらながら、通知機能はやはり便利
続いては、スマートウォッチ的な通知機能についてレポートする。
「ZenFone 3」に着信したSNSやメールの通知が「ZenWatch 3」でわかる。スマートウォッチなら当たり前と思われる機能ではあるが、体験してみるとこれがなかなか便利。私は、LINEとGmailでも仕事の関係者や著者など、多くの人と連絡を取ることが多く、オフィスのPC以外の着信もチェックが欠かせない。
鞄の中では、スマホがバイブレーターモードだと着信に気付かないこともあるが、腕時計が着信を知らせてくれるため、「ZenWatch 3」ならスルーすることが少ない。また、どのSNSやメールからの着信なのかもわかるので、会議中の着信では、急ぎの要件なのかそうでないのかの判断も、時計をちらっと見るだけで可能。おもむろにスマホを出して操作するという、会議中の視線を集めてしまいがちな動作も避けられる。